「デ・クラン」。NEL(ネル)ファミリーがこのカリッツドープ地区に入植した1890年より農場を営んできました。現在、NEL兄弟が醸造と栽培を守り抜いています。1936年にぶどう栽培を始め、1964年にワインセラーを築き、56年以上もワイン造りを続けてきたカリッツドープの「パイオニア」が「デ・クラン」で、クレインカルー地方、W.O.カリッツドープ地区を代表するワイナリーです。カリッツドープとは、「バッファローの谷」という意味。
「ヒル&デール」。2001年に最初のHill & Daleワインが造られ、2003年に市場に初リリース。醸造チームの情熱と最高級のステレンボッシュ産ブドウの調達により、「微妙なバランスをもつ、モダンで気取らない、それでいてクラシックで本格的なワインをお届けできている」とオーナーのガイ・ウェバーは語ります。彼は、南アフリカのピノタージュの巨匠の一人としても知られ、ABSAトップ10ワインを7つも世に送り出しています。
「ランゼラック・ワイン・エステート」。1692年まで遡る歴史を持つランゼラック・ワイン・エステートの母屋は歴史的建造物として管理されており、ステレンボッシュのシンボルでもあります。貴婦人とも称されるランゼラックは、古き良き時代の魅力を語るケープの豊かな遺産の代名詞となっています。ステレンボッシュの郊外にヨンカーシュフックバレーに位置し、ドラマチックな山並み、延々と続く青々としたブドウ畑、オークの巨木が植えられた何ヘクタールもの庭園に囲まれるワイナリーとして、ワインファンを惹きつけています。
「ラ・ヴィエルジュ」。フランス語で「貴婦人」を意味し、その美しく独創的なモチーフは、ホエールウォッチングで有名なハーマナスのあるオーバーバーグ地域のヘメル・アン・アルデ渓谷に由来しています。2023年、5月より日本で発売開始。ラ・ヴィエルジュの各シリーズのワイン名には、宇宙、哲学、思想、ラテン芸術などからとった名前が採用されており、そのエピソードを知るだけでも、このワインの虜(とりこ)になること間違いない生産者です。
「モーゲンスター・エステート」。ステレンボッシュ南部、Helderbergヘルダー・バーグ(「berg」とはアフリカーンス語で山の意味)とホッテントット・ホーランド山との間を流れるローレンスリバー・ヴァレーの南東に位置するワイナリー。熟成させないと世に出さないワールド・クラスのボルドー・ブレンドと、イタリア系品種にも挑戦している数少ないケープワインの生産者であり、先駆者でもあります。「モーゲンスター」とは、金星:明けの明星の意味。シュバルブランの醸造長、ピエール・ルトンとコラボする生産者です。
「モイプラース・ワイン・エステート」。ルースファミリーが所有するモイプラース(「美しい庭」という意味)は、ケープタウンから東へ約40km離れた、ステレンボッシュの雄大な山々と肥沃な渓谷に囲まれたボテラリー・ヒルズ(Bottelary Hills)にある。ブドウ畑は、ケープタウンを見下ろすにある古代のミネラル豊富な土壌の急斜面で、モイプラースの最も顕著な特徴の一つは、谷底の牧草地から丘の上の水源地に至るまでの起伏に富んだ地形。このような地形の複雑さが、微気候(マイクロクライメイト)を生み出しています。
「ニースリングホフ・エステート」。南アフリカで2番目に古く、最も高級なワイン生産地であるステレンボッシュで、長い間、豊かなワイン造りの伝統を守り抜いています。1985年、現在のオーナーであるハンス・ヨアヒム・シュライバーがNeethlingshofを購入し、カリフォルニアにあるケンダル・ジャクソンのラ・クレマのセラーで経験を積んだ、デ・ウェット・ヴィルヒョンを筆頭とするワインメーカーとオーストラリアや、ステレンボッシュのルパート&ロスチャイルドで修業したミカ・エンゲルブレヒトらが取り仕切っている。
「ニール・ジュベール・エステート」約260ヘクタールのブドウ畑は、シモンズバーグ山のパール側に位置しています。冬の平均降水量は900mm、気温は冬の7℃から夏の30℃までと、ブドウ栽培に最適な穏やかな気候で、夏には大西洋からの涼しい風が、ブドウの風味を保つのに大きく貢献しています。家族経営のワイナリーのニール・ジュベールでは、豊かな水と多様な土壌に恵まれ、ブドウの他にリンゴ、ナシ、モモ、プラム、レモン、ブルーベリーなどの栽培もおこなっている。
「リーボスクルーフ・ワイン・エステート」。コースタルリージョン地方、パール地域のワイナリー。リーボスクルーフとは、リーボックの走り回る丘(Rheboks=リーボックと呼ばれる野生のシカ、kloof=丘)という意味。ワインメーカーの Rolanie LotzとKarin Louwは共に女性で、ケープワイン産業でも醸造家が女性という組み合わせは、他のワイナリーではあまり見られないコラボレーション。ワインツーリズムにも力を注いでおり、乗馬や広大な芝生でのピクニツクスペース等の「おもてなし」の場を提供するワイナリー。
「シモンシッヒ・ワイン・エステート」。「南アフリカワイン産業における、3つの最初の立役者」と呼ばれています。1971年に瓶内二次発酵のスパークリング(当時は、シュナンブラン100%)、1977年にゲヴュルツトラミナー、1978年にシャルドネを南アフリカで最初に造った、いわば、先駆者として名高いワイナリーです。シモンシッヒとは、「シモンズ山を眺める」という意味で、1968年にフランツ・マランが「Simonsig」とラベルに名前を冠し、ワインを初リリースしました。